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「現代手工芸展」出展

今月7日より開催の「第1回 現代手工芸展」という公募展に出展し、
『波龍月虹(はりゅうげっこう)』と名づけたふすま絵が入選いたしました。

この作品は2019年11月にクローズしました
カフェ月見かえるの最終日イベントで
当日ご参加いただいた10名ほどの皆さんに
下絵の上に一筆ずつ色と形を乗せていただいてから
描き始めたという経緯があります。

それから描いたり止んだりしつつ
およそ3年越しで筆を置きました。

仕舞う、終う、しまう、しめる、閉める・・・

「ふすま」は象徴的です。
どこにも境目などない時空間に
人の道理が区切りを欲して仕切るパーテーション。

しかしそれは壁と扉からなる境目ほど強固なものではなく
スライドさせたり外したりすれば
空間を変形させたりつないだりできる。

そんな柔軟なディスタンス文化を持った国の扉である「ふすま(襖)」

コロモヘンが示すように
平安時代に寝具を意味する衾(ふすま)に由来し
衾所(ふすまどころ)(=寝所)の仕切りとして使われたことから
そのパーテーションを「ふすま」と呼ぶようになったという。

奧という字からの連想もあり
天照大神がその奧にお隠れになった天岩戸にも重なります。

かたや布であり
かたや岩である

眠っている=お隠れになる=逝去する
そういう相手を大切にするこの国の文化が
現代のあらたなディスタンスを生み出している
そして自由さのある戸が
どこか堅い岩戸となっている
そんなことを連想したりもします。

どうぞそれぞれの方の中に
天宇受売命アメノウズメが
天手力男命アメノタヂカラオが
そして個々に自由な発想や意思表示ができるよう
天八意思兼命アメノヤゴコロオモイカネノミコトが
立ち現れますように

期間中、ご都合合いましたら
足を運んでいただけるとうれしく思います。

日時:10月7日(金)~10月14日(金)
9時半~17時半(入場17時まで・最終日14時まで)

場所:東京都美術館2階第4展示室

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