「懐かしさ」という羅針盤に導かれて
今思えば、月に導かれていたんだなと思います。
15才の時に構想し、20歳の時にようやくかたちとなった私家版の漫画があります。
そのタイトルは『ムーンパイロット』と言いました。
話は、人類がしばらく地球から月に移住して
地球の環境が自然と回復するのを待つという選択をし
無事に第一陣のロケットが月へ飛んでいくまでのストーリーでした。
その途中、とある島の森の奥で、人類の過去についての意外な発見があり、
それを知った一部の人々は、感慨深い中で月への移住を受け入れていくという
そこが心理的はクライマックスでした。
そして読み手は、その事実の目撃者になってもらうような視点で
絵を描いていったのを思い出します。
「袖触れ合うも他生の縁」
ちょっとすれ違って袖が触れ合ったくらいの人同士でも
今生ではない縁があるというのなら、
僕がこんなに月に惹かれ、思春期に絵のついたお話まで作ったのも
きっと大きな縁なのでしょう。
懐かしさとともに月を遊ぶ、月で遊ぶ。
そのくらい近しい存在です。
「月見かえるとは?」について書いた
aboutページもどうぞご覧ください。